
電子カタログ・フリップブック作成ソフト10選|買い切り型から制作代行まで徹底比較
デジタルカタログ作成ソフトの選び方を徹底解説。Quickbook、FlipDesign、PageCraftなど10社の料金・機能・特徴を比較し、最適なツール選びをサポートします。
電子カタログ・フリップブック作成ソフト 10 選|買い切り型から制作代行まで徹底比較
デジタルカタログ作成ソフト(電子ブック作成ツールとも呼ばれます)は、印刷用に作成した PDF や画像データをアップロードするだけで、スマホ・PC・タブレットから閲覧できる電子カタログに変換できるツールです。
Adobe などの高度な編集ソフトを使ってゼロから作る必要はなく、直感的な操作で誰でも短時間でカタログ化できるのが大きな特徴。動画や音声、外部リンクをページに埋め込めるため、紙媒体では表現できなかったインタラクティブなコンテンツを提供できます。
さらに、多くのツールは閲覧ログを自動収集し、どのページがどれくらい見られたか、どのリンクがクリックされたかなどを可視化可能。これにより、公開後の改善や効果検証がしやすくなります。
特に、Quickbook のような買い切り型のソフトは、一度購入すれば月額費用が発生せず、長期的に低コストで運用できるのが魅力です。
目次
- デジタルカタログの主なメリット
- デジタルカタログ作成ソフトでできること
- デジタルカタログ作成ソフトの主なタイプ
- デジタルカタログ作成ソフトの費用相場
- [おすすめ電子カタログ作成ソフト 10 選](#おすすめ電子カタログ作成ソフト 10 選)
- 選び方のポイント
デジタルカタログの主なメリット
紙カタログを電子化するメリットは、単なるペーパーレス化や印刷・郵送コストの削減だけではありません。情報発信のスピードや拡散力、そして配布後のフォローアップまで、多方面でビジネスを加速させます。
1. 閲覧率アップとユーザー体験の向上
PDF のようにダウンロード不要で、ブラウザから即表示できるため、ページ数が多くても読み込みが速いのが特徴です。スマホやタブレットでもストレスなく閲覧でき、動画やアニメーションを組み合わせた動きのあるカタログも簡単に作成可能。
また、保存しても場所を取らず、いつでもアクセスできるため、後から再閲覧される確率も高まります。
2. 情報共有の効率化と拡散力
URL を共有するだけで、大容量データも瞬時に配布可能。SNS 投稿や Web サイトへの埋め込み、QR コード化にも対応できるツールが多く、広告や店頭 POP などから直接アクセスしてもらえます。
修正や差し替えも即時反映されるため、常に最新情報を届けられます。
3. 配布後のアプローチ強化
アクセス解析やヒートマップ機能を活用すれば、どのページに関心が集まっているかを把握し、的確な営業アプローチが可能です。カタログ内リンクで EC サイトや商品ページに直接誘導できるほか、チャット機能や検索機能を備えるツールなら、購入・問い合わせまでスムーズに導けます。
デジタルカタログ作成ソフトでできること
電子カタログ作成ソフトには、主に**「編集」「配布・共有」「効果分析」**の 3 つの機能が備わっています。これらを活用することで、作成から公開、改善までをスムーズに行うことができます。
1. 編集機能
PDF や画像データをアップロードしたら、動画・音声・地図・EC サイトリンクなどをページに埋め込み可能。目次やページ番号の設定、テンプレートの保存、リンクの一括設定など、作業効率を高める機能も充実しています。
Quickbook の場合、買い切り型ながら動画・リンク埋め込みなどの基本機能を網羅しており、コストを抑えつつ高品質なカタログ制作が可能です。
2. 配布・共有機能
作成したカタログは URL 発行や Web ページ埋め込みで配布できます。専用アプリ不要で閲覧できるものが多く、オフライン閲覧や本棚(ライブラリ)表示に対応するツールもあります。
SNS 共有、QR コード発行、限定公開設定(パスワード制限・期間限定)など、シーンに合わせた配布方法を選べます。
3. 効果測定・分析機能
ページ別閲覧数やクリック数、滞在時間などをグラフ化して可視化。Google アナリティクスやタグマネージャーと連携できるツールも多く、Web 施策との一元管理が可能です。
こうしたデータをもとに、ページ構成や導線を改善し、売上やコンバージョン率の向上につなげられます。
デジタルカタログ作成ソフトの主なタイプ
デジタルカタログ作成ソフトは、用途や制作スタイルによって大きく 5 つのタイプに分けられます。自社の目的に合ったタイプを選ぶことで、導入効果を最大化できます。
1. 営業資料向け
営業用のプレゼン資料や提案書、パンフレットなど、説明力が重要なコンテンツに適したタイプ。動画や音声を組み込むことで、相手の理解度を高められます。
外部の MA ツールや CRM と連携し、閲覧データを営業活動に活かせる製品もあります。
2. EC サイト連携型
商品カタログと EC サイトを直結できるタイプ。型番検索や商品リンク、購入ページへのワンクリック誘導など、購買行動を促す機能が豊富です。
複数商品の比較や、商品ページからの関連資料ダウンロードに対応するものもあります。
3. マニュアル作成型
業務マニュアルや教育教材をデジタル化するタイプ。学習管理システム(LMS)と連携し、学習履歴の取得や進捗管理が可能です。
社内研修やオンライン講座との相性が良く、教育分野でも利用されています。
4. 紙カタログの Web 化特化型
PDF をアップロードするだけで素早く電子化できるタイプ。難しい操作が不要で、制作の手間を極力省きたい場合におすすめです。
表示速度が速く、PC・スマホ・タブレットの全デバイスで快適に閲覧可能。
5. 制作代行型
カタログ制作をまるごと外部に依頼するタイプ。PDF データを渡せば、カスタマイズや解析設定までプロが対応します。
短納期・低価格で納品してくれるサービスも多く、自社内で制作環境が整っていない場合に最適です。
デジタルカタログ作成ソフトの費用相場
デジタルカタログ作成ソフトの料金は、提供形態や機能によって大きく異なります。クラウド型は月額制が多く、500 円〜11 万円程度が一般的。初期費用は無料〜27 万 5,000 円と幅があります。
また、ページ単位で料金が発生する「従量課金制」や、年額一括払いで割引を受けられるプランも存在します。
月額制・従量課金制
月額制:継続的に大量のカタログを作成・更新する場合に向いています。アクセス解析や多言語対応などの高機能ツールはこの形態が多め。
従量課金制:作成頻度が低い場合や、限られたページ数だけ作る場合に適しています。
買い切り型
買い切り型は一度購入すれば永続的に利用でき、月額料金が不要。長期的に使うほどコストパフォーマンスが高くなります。
Quickbook はその代表格で、本体価格 1 万円・設置代行 1.5 万円という低価格ながら、動画埋め込みやリンク設定など基本機能を完備。特に中小企業や個人事業主にとって、予算を抑えて導入できる大きなメリットがあります。
制作代行サービス
ページ数や仕様によって料金が変動します。基本料金+ページ単価で計算するケースが多く、ページ数が多いほど単価が下がる傾向にあります。
低価格・短納期を売りにするサービスでは、翌日納品や 2〜3 営業日での対応も可能です。
おすすめ電子カタログ作成ソフト 10 選
ここでは、コスト・機能・使いやすさを総合的に見ておすすめできる 10 のサービスを紹介します。買い切り型からクラウド型、制作代行まで幅広くピックアップしました。
1. Quickbook(クイックブック)
低価格買い切りで導入できる高機能ソフト
- 料金:買い切り 1 万円、設置代行 15,000 円
- 形態:買い切り型(自社運用)
特徴
- PDF をドラッグ&ドロップするだけで電子カタログ化
- 動画・リンク埋め込み、目次設定に対応
- 月額費用ゼロで長期運用可能
- 小規模サイトやイベント利用にも最適
こんな人におすすめ:初期費用を抑えて長く使いたい中小企業、個人事業主
2. FlipDesign(フリップデザイン)
カスタマイズ性の高いクラウド型
- 料金:月額 8,800 円〜
- 形態:クラウド型
特徴
- 画像・動画・地図・音声の埋め込み
- 多言語対応(英語・中国語など)
- 本棚形式で複数ブック管理
こんな人におすすめ:多言語展開や複数カタログの一括管理が必要な企業
3. PageCraft(ページクラフト)
EC 連携に特化した電子カタログ
- 料金:月額 10,000 円〜(初期費用 30,000 円〜)
- 形態:クラウド型
特徴
- 型番・品名検索機能
- EC 購入ページへワンクリック誘導
- CSV 連携でリンク設定を自動化
こんな人におすすめ:商品点数が多い EC 事業者
4. DocuView Pro(ドキュビュープロ)
教育・マニュアル用途に強い
- 料金:月額 24,600 円〜
- 形態:クラウド型/LMS 連携型
特徴
- 学習履歴管理
- SCORM 準拠で e ラーニング対応
- オフライン閲覧可能
こんな人におすすめ:研修資料や教育コンテンツの電子化を検討している企業・学校
5. WebLeaf(ウェブリーフ)
PDF 即変換・高速表示が魅力
- 料金:月額 3,000 円〜
- 形態:クラウド型
特徴
- 専用アプリ不要で 3 分作成
- PDF の 3 倍速表示
- ヒートマップ解析対応
こんな人におすすめ:スピード重視で大量のカタログを扱う企業
6. CommercePage(コマースページ)
カタログ兼 EC サイトの構築も可能
- 料金:月額 9,800 円〜(初期費用 35,000 円〜)
- 形態:クラウド型
特徴
- 商品比較・ピン留め機能
- AI 自動翻訳・説明文生成
- チャットボット連携
こんな人におすすめ:販売促進とカタログ運用を一体化したい事業者
7. HTML5 Catalog Works(カタログワークス)
軽量・シンプルな制作代行
- 料金:ページ単価 650 円〜1,500 円+基本費用 10,000 円
- 形態:制作代行
特徴
- 高速表示・簡単操作
- スライド目次、しおり機能
- 短納期(2〜3 営業日)
こんな人におすすめ:低予算かつ短期間で納品したい場合
8. WebCat Studio(ウェブキャットスタジオ)
低単価で柔軟な代行サービス
- 料金:基本 5,000 円(〜20P)、以降 100 円/P
- 形態:制作代行
特徴
- テンプレート 8 種類
- QR コード発行、SNS 共有
- 多言語対応オプション
こんな人におすすめ:コスト重視で多機能を求める中小企業
9. CloudShelf(クラウドシェルフ)
シンプル料金のクラウド代行
- 料金:月額 3,000 円/冊
- 形態:制作代行(月額制)
特徴
- PDF 送付のみで制作
- 翌営業日納品可
- ログ分析レポート無料
こんな人におすすめ:イベント・期間限定カタログ配信
10. DigiMake(デジメイク)
低価格&短納期の老舗代行
- 料金:3,400 円〜(2 ページの場合)
- 形態:制作代行
特徴
- 最短翌日納品
- 修正対応 7 日間無料
- 多段階ズーム・高品質印刷対応
こんな人におすすめ:短納期&低価格で信頼できる制作会社を探している場合
選び方のポイント
予算と運用コストのバランス
初期費用重視の場合
- 買い切り型の Quickbook が最適
- 長期的なコストパフォーマンスが高い
- 中小企業や個人事業主におすすめ
運用コスト重視の場合
- 月額制のクラウド型を選択
- 機能の追加・削除が柔軟
- 大企業や継続的な制作が必要な場合
制作頻度とスキルレベル
高頻度・高スキル
- 自社運用型(Quickbook、FlipDesign)
- カスタマイズ性が高い
- 長期的な運用が可能
低頻度・低スキル
- 制作代行サービス
- 専門知識不要
- 短納期・低価格
機能要件の優先順位
基本機能重視
- 動画・リンク埋め込み
- レスポンシブ対応
- 基本的な分析機能
高機能重視
- 多言語対応
- 高度な分析・連携
- カスタマイズ性
まとめ
デジタルカタログ作成ソフトの選び方は、自社の予算、運用スタイル、機能要件を総合的に判断することが重要です。
買い切り型の Quickbook は、初期費用を抑えて長期的に低コストで運用できるため、中小企業や個人事業主に最適です。基本機能を網羅しながらも、月額費用が発生しないのが大きな魅力です。
クラウド型は、継続的な更新や多機能が必要な場合に適しており、大企業や専門的な用途で活用されています。
制作代行サービスは、制作スキルがなくても短期間で高品質なカタログを手に入れられるため、イベントや期間限定の配信に最適です。
どのタイプを選ぶにしても、まずは無料トライアルやデモ版で実際の使い勝手を確認することをおすすめします。Quickbook の場合は、サンプルカタログで機能を体験できます。
詳しい導入支援や料金についてのご相談は、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
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