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インタラクティブPDFの作成方法4選・活用例と注意点

インタラクティブPDFの作成方法4選・活用例と注意点

インタラクティブPDFの作成方法を、Word・PowerPoint、Canva、Acrobat Pro、InDesignの4通りで手順化。営業カタログやマニュアルなどの活用例、リンク・フォーム・動画の注意点、PC・スマホでの動作確認、Web化の判断基準まで解説します。

著者 QuickBook公開日: 2026/1/1更新日: 2026/8/19

インタラクティブPDFは、文字や画像にリンクを付け、目次ジャンプや入力フォームなどの操作を加えたPDFです。代表的な作成方法は、Word・PowerPoint、Canva、Acrobat Pro、InDesignの4通りです。

リンク中心ならWord・PowerPointやCanva、完成済みのPDFを加工するならAcrobat Pro、冊子のレイアウトから設計するならInDesignが候補です。ただし、作成者のPCで動いても、ブラウザやスマホのPDFビューアでは動画やフォームが動かないことがあります。

最初に読者へ取ってほしい行動を1つ決め、適したツールで作成し、PCとスマホの両方で確認する。この3段階で進めると、見た目だけ高機能で使いにくいPDFになるのを防げます。

この記事でわかること

  • インタラクティブPDFを作る4つの方法と選び方
  • リンク、目次、フォーム、動画を設定するときの注意点
  • PCでは動くのにスマホでは動かない失敗の防ぎ方
  • PDFのまま配るか、Web化するかの判断基準

インタラクティブPDFの作成方法4選

簡単なリンクなら無料ツールでも作れます。必要な操作と元データの状態に合わせて、次の4つから選びます。

作成方法 主にできること 向いている状況
Word・PowerPoint 外部リンク、メールリンク、資料内ジャンプ 元データがOffice形式で、手早く作りたい
Canva リンク付きの営業資料やチラシ デザインからオンラインで作りたい
Acrobat Pro 既存PDFへのリンク、フォーム、ボタン追加 元データがなく、PDFを直接加工したい
InDesign 冊子レイアウト、リンク、ボタン、ページ移動 ページ数の多いカタログを本格制作したい

Word・PowerPointから作る

元データがWordやPowerPointにあるなら、アプリ内でリンクを設定してからPDFへ書き出す方法が最短です。Microsoftの公式案内では、PowerPointの文字や図形からWebページ、メールアドレス、別のスライドへハイパーリンクを設定する手順が示されています。Wordでもリンクを設定できますが、メニュー名はバージョンによって異なります。

  1. リンクにする文字、画像、図形を選ぶ
  2. 「リンク」または「ハイパーリンク」を開く
  3. URL、メールアドレス、資料内の移動先を指定する
  4. 「エクスポート」や「PDFとして保存」で書き出す
  5. 書き出したPDFを別のPCとスマホで開く

「印刷」からPDF化するとリンク情報が残らない場合があります。エクスポート設定や閲覧環境でも結果が変わるため、作成後のPDFを実際にクリックし、リンク先と資料内ジャンプの両方を確認してください。

Canvaでデザインから作る

営業資料やチラシをデザインから作るなら、Canvaで文字やボタン風の図形にリンクを設定し、PDFとしてダウンロードできます。無料プランで使える機能は変わることがあるため、書き出し前にCanva上の表示を確認してください。

  1. 文字、画像、図形のいずれかを選ぶ
  2. ツールバーのリンク機能からURLを入力する
  3. ボタンには「商品ページを見る」など行動が分かる文言を入れる
  4. PDF形式でダウンロードする
  5. ダウンロードしたファイルでリンクを検証する

Canvaは見た目を整えやすい一方、PDF内に高度なフォームを作る用途には向きません。問い合わせや申し込みの導線は、Webフォームへのリンクにすると運用しやすくなります。

Acrobat Proで既存PDFを加工する

完成済みのPDFしかない場合は、Acrobat Proでリンクや入力欄を後から追加できます。Adobe公式には、PDF内の範囲を指定してURLや別ページへつなぐリンクの作成手順と、入力欄を配置するPDFフォームの案内があります。

  1. PDFをAcrobat Proで開く
  2. リンクを置く範囲と移動先を設定する
  3. 必要ならフォームの入力欄やチェックボックスを置く
  4. 保存し、Adobe Acrobat Readerで確認する
  5. ブラウザとスマホの標準ビューアでも試す

フォームは、入力後の保存・送信方法まで設計して初めて使えます。Webサーバーへ送信する構成では追加設定が必要になるため、不特定多数から情報を集める用途ではWebフォームも比較してください。

InDesignで冊子レイアウトから作る

商品カタログや学校案内のようなページ数の多い冊子は、InDesignでリンクやボタンをレイアウトに組み込み、「Adobe PDF(インタラクティブ)」として書き出せます。Adobe公式にもインタラクティブPDFの作成手順があります。

  1. 冊子のページと見出し階層を作る
  2. ハイパーリンクやボタンを配置する
  3. ページ移動や外部URLを設定する
  4. インタラクティブPDFとして書き出す
  5. 想定する閲覧環境ごとに操作を確かめる

見た目と操作を一緒に設計できる反面、初めて使う人には学習時間が必要です。既に制作会社や社内デザイナーがInDesignで原稿を管理している場合に適しています。

インタラクティブPDFの活用例

活用例 主な操作 向く作成方法 動かない場合の代替
営業カタログ 商品画像から詳細・見積もりへ移動 PowerPoint、Canva、InDesign 商品ページへのURLを文字でも記載
社内マニュアル 目次から章へジャンプ Word、Acrobat Pro、InDesign ページ番号とPDFのしおりを併用
申込書 入力欄、チェックボックス Acrobat Pro Webフォームへのリンクに変更
採用案内 会社紹介動画へ移動 Canva、InDesign 動画ページのURLとQRコードを併記

営業カタログや採用案内を不特定多数へ配るなら、PDFビューアに依存しにくい外部リンクを中心にします。社内マニュアルや申込書のように閲覧環境を指定できる場合は、目次ジャンプやフォームも選択肢です。

機能別に失敗を防ぐポイント

PDFの機能は、閲覧に使うブラウザやPDFビューアによって動作が変わります。次の表で原因を切り分けたうえで、実際の配布先と端末を使って確認してください。

症状 最初に確認する点 対処
リンクを押しても開かない PDF書き出し後もリンク領域が残っているか、URLに誤りがないか 「印刷」ではなくPDF書き出しを使い、必要ならAcrobat Proでリンクを再設定する。URLも文字で併記する
目次から違うページへ移動する ページ追加・削除後に移動先がずれていないか 最終ページ順を確定してから目次リンクとしおりを設定し直す
動画が再生されない 利用中のブラウザやPDFビューアが埋め込み動画に対応するか 動画ページへの外部リンクとQRコードへ置き換える
フォームを保存・送信できない 入力、保存、送信先の設定と閲覧アプリの対応範囲 対応ビューアを指定するか、Webフォームへのリンクに切り替える
スマホで文字やボタンが小さい 紙向けレイアウトの縮小表示になっていないか 1ページの情報量とタップ領域を見直し、必要ならスマホ向けWebページやWeb冊子を用意する

リンクは行動が分かる文言にする

「こちら」だけではリンク先を予測できません。「商品仕様を見る」「見積もりを依頼する」のように、クリック後の行動が分かる文言を使います。商品画像にリンクを置く場合も、近くに案内文を添えると気づかれやすくなります。公開前には全リンクを開き、URLの入力ミスやリンク切れがないか確かめてください。

目次ジャンプは大きな区切りに絞る

長いマニュアルでは、章や商品カテゴリへのジャンプがあると探す時間を減らせます。ただし、すべての小見出しをリンク化すると目次が細かくなりすぎます。大きな章、よく参照する項目、問い合わせ先を載せたページに絞り、必要に応じてPDFの「しおり」も設定するのが実用的です。

動画は外部ページへのリンクを優先する

PDF内へ動画を埋め込む方法はありますが、ブラウザやスマホ標準ビューアでは再生できない場合があります。閲覧環境を統一できる社内資料を除き、「動画を見る」ボタンから動画ページへ移動させる方が安定します。埋め込みを使う場合は、Adobe Acrobat Reader以外でも事前に再生テストを行いましょう。

フォームは回収方法まで決める

入力欄を配置する前に、記入済みPDFをメールで返送してもらうのか、Webサーバーへ送るのかを決めます。個人情報を扱う場合は送信経路と保管方法の確認も欠かせません。一般ユーザーから申し込みを受けるなら、PDFにはWebフォームへのリンクを置き、入力と集計をWeb側で行う方が管理しやすい設計です。

作成前に決める3つのこと

操作、閲覧環境、更新方法の3点が決まれば、必要以上に機能を増やさずに済みます。

読者に取ってほしい行動を1つ決める

商品ページを見てほしいのか、問い合わせてほしいのか、申込情報を入力してほしいのかを先に決めます。主な行動が複数あるとボタンが増え、読者が迷います。営業資料なら「見積もりを依頼する」、マニュアルなら「目的の章へ移動する」のように、資料ごとの優先順位を付けてください。

読者の端末とPDFビューアを想定する

社内でAdobe Acrobat Readerを指定できる場合と、取引先へメールで送る場合では使える機能が異なります。不特定多数へ配る資料は、Chrome、Edge、Safari、スマホ標準ビューアでも最低限のリンクが動く構成を優先します。動画やフォームを必須にするなら、Webへの切り替えも候補です。

更新と効果測定の必要性を確認する

PDFをメール添付などで配ると、価格や日付を直しても配布済みファイルは更新されません。Web上の同じURLに置いたPDFを差し替える方法もありますが、ダウンロード済みファイルやキャッシュまでは置き換わりません。PDF内のリンク先URLにUTMパラメータを付ければ、PDF経由のアクセスを区別できます。ただし、通常のGA4だけではPDF内の各ページが読まれたかまでは分からないため、頻繁な更新やページ単位の計測にはWebカタログが適します。

計測範囲を決めるときは、GA4とデジタルカタログを連携させる方法も参考になります。アクセス数・流入元・利用端末と、冊子内ページ別の操作計測を分けて考えると、必要な設定を整理しやすくなります。

PDFのまま配るかWeb化するかの判断基準

保存・印刷と固定レイアウトを優先するならPDF、スマホ閲覧・更新・計測を優先するならWeb化が向いています。

重視すること インタラクティブPDF Webカタログ・デジタルブック
保存、印刷、メール添付 向いている 用途による
外部リンク、目次ジャンプ 向いている 向いている
スマホでの読みやすさ レイアウト次第 向いている
動画やフォームの安定動作 環境に左右される 向いている
同じURLで内容を更新 差し替え可能。配布済みファイルは更新されない 向いている
ページ閲覧やクリックの計測 限定的 設計しやすい

QuickBookでWeb冊子にする場合、入力できるのはPNG、JPG、JPEGの画像です。PDFファイルは直接入力できないため、PDFから始める場合は各ページをPNG、JPG、JPEGのいずれかに書き出します。PDFをページ画像へ変換してデジタルブック化する流れも確認しておくと、入稿前の手戻りを減らせます。画像をページめくり形式のHTMLにし、自社サーバーで公開する買い切り型の運用も選べます。

QuickBookでWeb冊子化する場合の標準・標準外・入稿前確認

項目 対応区分 入稿前に確認すること
ページめくりHTML、スマホ・PC・タブレット表示 標準 ページ順、向き、見開き、想定端末で読める文字サイズ
PNG/JPG/JPEG画像の入稿 標準 全ページを対応画像で用意し、ファイル名と掲載順を共有する
PDFの直接入稿 非対応 PDFしかない場合は各ページを対応画像へ書き出す
お客様サーバーへの納品 選択できる提供形態 公開ドメイン、設置場所、担当者、サーバー維持条件を確認する
QuickBookサーバーの公開URL 選択できる提供形態 希望公開期間と月額条件を確認する
納品HTMLへのGA4タグ設置 お客様サーバー公開で対応可能 測りたい指標、タグ、同意表示を確認する。ページめくり等のイベントは別途設定
動画埋め込み、フォーム、一元管理画面、リアルタイム更新 標準外 必要な操作と更新頻度を伝え、代替方法・対応可否・費用を事前確認する
リンク設定、パスワード等の追加要件 個別確認 リンク先、閲覧範囲、利用環境を伝え、対応可否と費用を確認する

方式ごとの違いは電子カタログ作成ソフト比較、発注条件はWeb冊子化の見積もりで伝える12項目で整理できます。

公開事例の井前工業株式会社では、製品ライン別の4冊をお客様サーバープランで制作・納品し、自社Webサイトで公開しています。ページめくり閲覧に加え、この事例では個別対応としてPDFダウンロードも用意しました。展示会ではタブレット等で来場者への製品紹介にも使用しています。

公開前の8項目チェックリスト

確認項目 見るポイント
リンク 移動先が正しく、リンク切れがないか
目次 クリック先のページがずれていないか
PC Acrobat Readerと主要ブラウザで動くか
スマホ iPhoneとAndroidで文字が読みやすく、ボタンをタップできるか
動画 再生できない場合の代替リンクがあるか
フォーム 入力・保存・送信ができ、回答を回収できるか
ファイル容量 メールや社内システムで配布できるか
更新担当 修正する元データと担当者が決まっているか

最低でも、PDFをメールやチャットで自分のスマホへ送り、受信者と同じ手順で開いてください。QRコードで配る場合は読み取りからPDF表示まで、フォームを使う場合は送信から受信確認まで試します。

よくある質問

インタラクティブPDFは無料で作れますか?

Canvaの無料プランでリンク付きPDFを作れるほか、すでにWordやPowerPointを利用している場合も、外部リンクや目次ジャンプを設定できます。完成済みPDFへのフォーム追加や細かなボタン設定には、有料のPDF編集・制作ツールが必要になる場合があります。

インタラクティブPDFはスマホでも使えますか?

リンクは使えることが多いものの、フォーム、動画、ボタンの動作はPDFビューアによって変わります。スマホ利用が中心なら、iPhoneとAndroidの実機で確認し、動かない機能はWebページへのリンクに置き換えてください。

PDFに動画を埋め込むのはおすすめですか?

閲覧環境を統一できる社内資料なら候補になります。取引先や一般ユーザーへ配る場合は、動画ページへのリンクを置く方が安定します。読者にとって重要なのは、PDF内で再生することより迷わず動画を見られることです。

インタラクティブPDFにはどんな活用例がありますか?

商品ページへ移動できる営業カタログ、章へジャンプできる社内マニュアル、入力欄付きの申込書、動画ページへつなぐ採用案内などがあります。目的ごとに主な操作を1つ決めると、ボタンを増やしすぎずに済みます。

インタラクティブPDFとデジタルブックの違いは何ですか?

前者はPDFファイル内に操作を加える方法、後者は画像などをWeb上で冊子のように見せる方法です。保存・印刷を優先するならPDF、URL共有、スマホ閲覧、更新を重視するならデジタルブックが向いています。

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まとめ

代表的なインタラクティブPDFの作成方法は4通りです。元データがあるならWord・PowerPointかCanva、完成済みPDFの加工にはAcrobat Pro、冊子制作にはInDesignを選びます。最初の一歩は、読者に取ってほしい行動を1つ書き出すことです。

作成後は、リンク、目次、動画、フォームをPCとスマホで確認します。動画の安定再生、頻繁な更新、閲覧計測が欠かせない場合は、PDFに機能を足し続けるよりWeb化を検討してください。

QuickBookへの入力はPNG、JPG、JPEGに対応しています。PDFは直接入力できないため、各ページをPNG、JPG、JPEGのいずれかに書き出してからご相談ください。

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